ゴールデンクロスとは、主にテクニカル分析を行うために使われる言葉です。
FX初心者の方でも聞いたことがあるかもしれませんが、FXにおいては有名なシグナルです。
移動平均線が示すチャートパターンとしてよく見られる「ゴールデンクロス」や「デッドクロス」ですが、これが何を意味するのかを正確に理解しておきましょう。
ここでは、「ゴールデンクロス」について、詳しく紹介します。
ゴールデンクロスとは?
ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を、下から上に突き抜けることです。
これは、クロスした方向へ相場が動き出す可能性を示唆しており、強い上昇シグナルとして機能します。
上のチャートで赤い〇のところが、ゴールデンクロスです。線がクロスして上昇しているのが分かりますね。
ゴールデンクロスは、長期的に売られていたものが、相場の好転により短期的に買われたために起こるものです。
つまり、相場が長期的に「買われ」始めることを示唆しています。
直近の価格傾向が上向きに転じたとみられるため、「買いサイン」といわれています。
ゴールデンクロスは相場の転換点を示す重要なシグナルだと考えられています。
そのため、多くの投資家から非常に重要視されている売買シグナルです。
ダマシに注意!クロスサイン共通の罠
初心者の方によくある間違いは、ゴールデンクロスが出たら相場が反転すると判断してしまうことです。
トレードで勝つには、このような単純な理解の仕方では足りません。
ゴールデンクロスは、相場が上昇する可能性を示唆するものではありますが、必ず相場が上昇するとは限りません。
デッドクロスにも言えることですが、実際の相場では、「ダマシ」と呼ばれる、ゴールデンクロスが起きたにも関わらず相場が下降していく状態もみられます。
なぜそういったことが起こるのでしょうか?
原因は、ゴールデンクロスが世界的にも有名なシグナルであるため、そのサインを逆手にとって利益を出そうと考えている人が多いからです。
そのため、この「ダマシ」に引っかかることのないよう、ゴールデンクロス発生後の値動きを注意深く見ることも必要です。
ゴールデンクロスだけを根拠にして、相場の転換を予測するのは、少し詰めが甘いといえます。
他のテクニカル指標も見ながら、今後の相場の流れを予測する癖をつけておくと良いでしょう。
ゴールデンクロスのまとめ
ゴールデンクロスは「買いのシグナル」
- 「ダマシ」に注意して取引をしよう
- 他のテクニカル指標と併せて活用しよう