スワップとは?
「スワップ」と略されていますが、FXでは「スワップポイント」のことを意味し、外貨預金で言う利息のことです。
FXでは低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことによって二国間の金利差をスワップポイントとして受け取ることができます。
日本円は低金利通貨になるので、円より金利の低いユーロ以外の通貨(2015年8月14日現在)であれば基本的に円で外貨を購入すればスワップポイントを受け取ることができます。
例えば年率が0.1%の日本円で年率が6%の南アフリカランドを購入したとすると、その差である5.9%がスワップポイントの対象となり、そこから各証券会社が手数料をとりトレーダーに支払われることになります。
客証券会社で手数料が違うため、スワップポイントも各証券会社で差があります。
南アフリカランドは概ね10万通貨で130円ほどのスワップポイントを受け取ることができます。
1南アフリカランドは2015年8月現在で9.8円ほどなので、10万通貨とは言っても1万ドルを購入するよりも安く保有することができます。
スワップポイントが付与されるタイミング
スワップポイントは各国の政策金利や相場の変動によって1日ごとに若干変化します。
そのため、その日に付与されるスワップポイントは取引口座で確認することができます。
また、土曜日、日曜日にはスワップポイントが付与されないので、その分が水曜日や木曜日にまとめて付与されます。
何日分のスワップポイントが付与されるかも取引口座で確認することができます。
ではどのタイミングで付与される権利を手に入れるのかと言うと証券会社が、朝方営業日が切り替わるのですが、この切り替わったタイミングで通貨を保有していればスワップポイントを受け取ることができます。
為替レートで「前日比」というところが全ての通貨で0になったところが営業の切り替わりです。
マイナススワップポイント
低金利通貨を売って、高金利通貨を買うことによってスワップポイントを受け取ることができるのですが、逆に高金利通貨を売って、低金利通貨を買うとスワップポイント支払わないといけません。
高金利通貨を売って、低金利通貨を買う場合は長期保有をあまりしないようにしないと資産が日々減少していくことになります。
スワップポイントを利用した裏ワザ
証券会社によりスワップポイントが違うのはすでに説明したところです。
これを利用して、リスクを限りなくゼロに近づけて利益を出すことができます。
高金利通貨を購入した場合、スワップポイントは受け取れるのですが、価格変動によって損失を出す可能性もあります。
しかし、例えば2つの口座を利用して片方の口座では南アフリカランドを買い、もう片方の口座では南アフリカランドを空売りすることによって価格変動の影響をほとんど受けなくなります。
このときに南アフリカランドを買う口座はスワップポイントが高い証券会社を選び、南アフリカランドを空売りする口座はスワップポイントが安い証券会社を選びます。
そうすることによって、相場変動によるリスクを限りなくゼロにして、スワップポイントが高い証券会社のプラスのスワップポイントと安い証券会社のマイナスのスワップポイントの差を安全に手に入れることができます。