FXの主な注文方法
主な注文方法としては成行(なりゆき)注文、指値(さしね)注文、逆指値(ぎゃくさしね)注文の3つです。
それに加えてIFD(イフダン)注文、OCO(オーシーオー)注文、IFO(アイエフオー)という少し複雑な方法があります。
しかし、FXで利益を出している人達はこれらのオーダーをうまく利用しています。
成行注文
最も基本的な方法です。
取引したい通貨ペアと数量を決定し、リアルタイムの相場レートで注文をする方法です。
トレードをしようと思った時から成立までの時間が最も短く、チャートを監視できる場合には最も有効な手段です。
指値注文
相場がこうなれば新規で「買う」・「売る」、あるいは決済で「売る」・「買う」を行うものです。
例えば現在のレートが1ドル120.00円とします。
新規で買いポジションを保有しようと考えている場合、もう少し安くなった1ドル119.70円になったときにエントリーをしようと思った時に使う注文方法です。
あるいは、1ドル120.00円の時に買いポジションを持った場合、1ドル121.00円になれば決済しようと考えた場合にも使える方法です。
新規のエントリーにしても、決済のエントリーにしても今のレートよりも自分の利益が伸びる形にならなければ使うことができないオーダー方法です。
チャートから目を離さなければならないときなどに、今のレートより有利な取引をしたい場合に使います。
逆指値注文
基本的には指値注文と同じものではあるのですが、利用する場面が異なります。
例えば現在のレートが1ドル120.00円とします。
新規で買いポジションを保有しようと考えている場合、1ドル120.20円になってしまったらエントリーしようと思った時に使う注文方法です。
あるいは、1ドル120.00円の時に買いポジションを持った場合、1ドル119.00円になってしまったら決済しようと考えた場合にも使える方法です。
新規のエントリーにしても、決済のエントリーにしても今のレートよりも損失が出る形にならなければ使うことができないオーダー方法です。
ネガティブなように思いますが、FXで利益を出している人は必ずと言っていいほど利用する注文方法です。
例えば新規でポジションを保有した場合、チャートを監視できる状況であっても少し席を外した間に相場が動いてしまい大きな損失を抱えてしまうこともあり得ます。
つまりマイナスを小さく限定するための注文方法なのです。
また、成行注文で損を確定しようとしている場合、感情が入り決済ができないということがよくあります。
そうならないために機械的に決済が行える逆指値注文は利用価値の高いものです。
IFD注文
これは指値注文と逆指値注文を応用したものです。
新規注文の際に指値か逆指値の注文を出します。
そのエントリーが約定した場合に今度は指値か逆指値による決済注文自動的に出してくれるものです。
指値や逆指値でポジションを持ったあとの相場変動にも事前に対応できるメリットがあります。
OCO注文
これは同時に指値注文と逆指値注文を出すことができるものです。
例えば、1ドル120.00円の時に120.50円になるか119.50円になればエントリーをするというオーダー方法です。
片方の注文が約定すればもう片方は自動的にキャンセルされます。
決済時にも使える注文方法なので、ポジションを持ったあとに利益と損失を予め決めておくことができるメリットがあります。
IFO注文
これはIFD注文とOCO注文を合わせたものです。
まず、指値か逆指値で新規ポジションを保有します。
その後の決済がOCOでの注文となります。
エントリーから決済までが自動で行えることに加えて損失と利益を限定できるので、あまりチャートを見られない人にはオススメです。
注文方法のまとめ
どのオーダー方法を使うかは個人のトレードスタイルにより異なります。
色々な方法を試した上で、どの注文方法が最適かを探すことが、利益を出すための近道だと言えます。